対応症状

トップページ > 対応症状 > 腰の痛み

腰の痛み

■ 急性腰痛症(ぎっくり腰)

▷原因
重い物を持ち上げた時などに起こりますが、他にも顔を洗う時や下の物を取る時などで上体を前かがみにした時や、座りっぱなしや立ちっぱなしなどの同じ姿勢が長時間続いた時などに発生することがあります。
慢性的な疲労の蓄積にプラスアルファの要因が重なった時に起こります。
多くは椎間板や腰椎の関節、筋肉や筋膜、靭帯などの損傷です。
▷治療法
痛みの強い時は安静にします(横向きや仰向けになって寝る)。
横向きでは、痛む側を上にして、軽く股関節と膝を曲げた状態で寝ます。抱きまくらを用いると良いです。
仰向けでは股関節と膝を直角くらいまで曲げて寝ます。膝の下に大きめなクッションなどを入れると良いです。
これらの姿勢を取ることにより、傷めた組織へのストレスが軽減し痛みが軽くなります。
ほとんどの場合は2~3日、安静にすることで良くなりますが、痛みが軽減しない時やあしのシビレや動きが悪い時、尿や便の出が悪い時は医療機関の受診をお勧めします。
当院から医療機関をご紹介し、診断や検査(X線やMRIなど)結果により、最適な治療をご提案させていただきます。

■腰椎分離症・腰椎分離すべり症

▷原因
腰椎には椎体や横突起、関節突起、棘突起などがありますが、「腰椎分離症」はスポーツなどによる激しい運動の繰り返しによって生じる「疲労骨折」です。
上関節突起と下関節突起の間で骨の連続性がなくなりますので、椎体と横突起、上関節突起の前方部分と下関節突起と棘突起の後方部分が離れてしまいます。
やがて腰椎の並び方が分離症がある椎体の上下でずれてしまうのが「腰椎分離すべり症」です。
また、中・高齢者では椎体の連結と安定性に関与している椎間板や筋肉などの働きが低下して腰椎分離症がなくても腰椎の並び方がずれてしまうことがあります。
これを「(無分離)腰椎すべり症」「変性腰椎すべり症」といいます。
▷治療法
中学生から20歳くらいまでの場合、早期の発見にはMRI検査が有効です。分離が起こりそうな時や分離の新鮮期ではコルセットによる固定をおこないます。
経過により患部以外の運動は可能となりますが、安静を強いられることに同意を頂けない患者様もおられます。
当院では理念に基づく、説明と同意にて施術(治療)計画をお話します。当院から検査(MRIやCT)や診断のため医療機関をご紹介させていただきます。
また、中・高齢者ではX線(レントゲン)検査にる斜位撮影にて分離が確認できます。分離したところがつながることは期待できませんが、すべり症へと移行させないことが大事です。
当院では椎体の連結と安定性に関与している椎間板や筋肉などの働きを向上させる施術(治療)計画をお話します。理念に基づく説明と同意にて、腰の状態を維持していけるお手伝いをさせていただきます。

■坐骨神経痛・坐骨神経障害

▷原因
腰の痛みを生じる疾患や傷害(腰椎椎間板ヘルニア、腰椎椎間板損傷、腰部脊椎症、腰椎すべり症、腰部脊柱管狭窄症など)などでよくみられる、おしりからあしへの痛みやしびれ、感覚の異常、あしの力が入りにくい、動きが鈍いなどの症状が出ます。
腰椎と仙骨から出る腰神経と仙骨神経が合流して坐骨神経となりますが、その神経への圧迫や締め付け、神経自体への血流障害などで生じます。
腰部の腰椎や椎間板、靭帯による神経への圧迫、おしりでの筋肉による締め付けや骨盤の関節の歪みなどが原因となります。
▷治療法
寝る時は痛むあしが上になっての横向きが良く、股関節と膝を軽く曲げると神経への圧迫や締め付けがラクになります。
入浴で十分に体の芯から温めて血行を促すのが良く、普段は腰をおしりを冷やさないようにカイロなどで温めたりするのも有効です(おしりでは座ることで、圧迫による低温やけどにご注意ください)。
神経症状は一進一退の状態が続くことが多いので、根気強い治療(施術)をお勧めします。
ご希望によりましては痛みの原因を特定する検査(レントゲンやMRI)および診断、薬物療法などの除痛処置の目的で医療機関をご紹介いたします。